- 2023.01.13
- 住宅ローン
住宅ローンを組める年齢は何歳まで?完済までの期間を考えて計画的に借りる
注文住宅でマイホームを建てるときに多くの人が利用することになる住宅ローン。住宅ローンは長い年月をかけて返済していくものですが、当然のことながら完済しなければならないため、年齢によってはローンを組めないこともあります。
この記事では、そんな住宅ローンについて、ローンを組むときの年齢や返済期間のことも含めて解説しています。将来のビジョンは人それぞれ異なりますが、いずれにしても完済までの期間を考えて、計画的に借りることが重要です。
※住宅ローンには親子などでリレー返済できる商品もありますが、この記事で触れている住宅ローンとは、注文住宅などを購入する際に利用できるごく一般的な商品のことです。
住宅ローンを借りられる年齢は何歳まで?
一般的に住宅ローンは、申し込める年齢と完済時の年齢が定められています。住宅ローンは最長で35年かけて返済することが可能ですが、完済時の年齢が定められているため、35年かけて返済しようと考えていても、年齢によっては申し込めないことがあります。
住宅ローンは70歳以下なら申し込めるが完済年齢は80歳未満
多くの住宅ローンは、20歳以上、70歳以下であれば申し込めます。
しかし、完済年齢は80歳未満です。つまり、70歳で住宅ローンを組めたとしても、10年に満たない短い期間で完済しなければならないことになります。
健康状態により住宅ローンを組めないことがある
このように、制度上は60代になってからでも住宅ローンを組めます。しかし、実際はそうかんたんではありません。完済までの期間が短いだけでなく、このぐらいの年齢になると健康状態に不安が出てくるからです。
住宅ローンを申し込む際は、多くの場合、団体信用生命保険(団信)に入ることが義務づけられます。しかし、人は高齢になればなんらかの持病をかかえているものです。健康状態によっては団信に入れないこともあります。当然のことながら、団信に入れなければローンを組むこともできません。
高齢になると審査も厳しくなる
高齢になると、健康状態に不安が出てくるだけではなく審査も厳しくなります。多くの住宅ローンは、就労している人だけに利用を限定しているため、定年のために退職した人は、いくら多くの資産を持っていたとしても申し込むことすらできません。
住宅ローンは完済年齢を考慮して無理のない返済計画を立てる
それでは、住宅ローンを完済するのに理想的な年齢はあるのでしょうか?
住宅金融支援機構がおこなった「2021年度 フラット35利用者調査」では、注文住宅を建てるために融資を受けた人の32.3%が30代でした。調査対象でもっとも高いパーセンテージを記録した年代がこの30代です。フラット35で融資を受けて注文住宅を建てた人の平均年齢は45.1歳と前年度よりもやや上がりましたが、この調査結果からは多くの人が30~40代で住宅ローンを利用していることがわかります。30~40代なら、長期ローンでも完済年齢が低くなるので審査の際に有利ですから、この調査結果にはうなずけますね。
参照元:2021年度 フラット35利用者調査
https://www.jhf.go.jp/files/400361622.pdf
住宅ローン・ベストな完済年齢は65歳
一般的に、住宅ローンのベストな完済年齢は65歳だといわれています。30歳で35年の住宅ローンを申し込めば、完済年齢は65歳です。この年齢はひとつの目安になるでしょう。
30代で住宅ローンを組む利点
30代で住宅ローンを組めば、完済年齢のことを気にする必要がないので、負担の軽い長期ローンで返済できます。30代なら、子どもがいたとしてもまだ教育に多額のお金がかかる歳ではないので、返済負担の軽いローンを組むことにより、教育資金や老後資金の形成も容易になります。
ただし、30代だと「収入が足りない」などの理由で借りられるお金が制限される可能性があります。また、とくに結婚されている方は、子どもが生まれるなど、ライフプランに大きな変化が出やすい時期でもあるので、そんな変化を見越した無理のない返済計画を立てるよう心がけましょう。
40代で住宅ローンを組む利点
住宅ローンの借入期間としてもっとも一般的なのは、フラット35に代表される35年です。35年の住宅ローンが組めるのは、完済年齢を上限の79歳とした場合、44歳。しかし、審査の際は完済年齢が重要視されるため、この返済計画で申し込んだとしても確実に審査にとおるとはいえません。
ただ、40代で住宅ローンを申し込む利点もあります。40代であれば30代のころよりも収入は増えているはずですし、その年収増や勤続年数が住宅ローンの審査に有利に働くはずです。65歳の完済を目指すことは難しくても、比較的長期のローンを組むことが可能ですし、30代のころよりも、家族を含めてライフプランが固まっているはずなので、40代は家を建てることを決断しやすい時期だといえるでしょう。
まとめ
住宅金融支援機構の調査結果でもわかるとおり、家を建てる人の多くが30~40代で決断しています。40代であれば、マイホームを手に入れること以外にも、子どもたちの教育や老後の暮らし方も含め、ある程度、将来のライフプランが見え始めてきているはずです。30~40代は、住宅ローンのことを考えても家を建てる決断をするのに適した時期です。
そろそろマイホームを手に入れたいとお考えの方は、ヘッジハウスにご相談ください。
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