Blog

水害に強い家を建てる・集中豪雨、洪水、浸水などへの対策を紹介

水害は地理的要素の影響力が強いため、家のつくりだけでその被害を防げるものではありません。しかし、家を建てるときに対策をすれば、大きな被害を受けずに済むかもしれません。

この記事では水害に強い家を建てるために押さえておきたいポイントを紹介しています。これから家を建てる方は、ぜひ読んでみてください。

水害が起こりやすい土地を避けて家を建てる

書き出しで紹介したように、いくら強い家を建てても川が決壊してあふれた水に飲み込まれてしまったらどうしようもありません。そのため、水害が起こりやすい土地を避けて家を建てることはとても重要です。まずは水害に強い土地を探すときに押さえておきたいポイントを紹介します。

低地を避ける

当然のことながら水は高いところから低いところに向けて流れます。そのため、家を建てるという点では、低地は避けるべきです。海や川が近くにあることも多いですし、こうしたエリアには緩めの地盤も多く存在します。過去は海だった埋立地の地盤も軟弱な傾向にあります。

ハザードマップをチェックする

水害が発生しやすい土地は、ハザードマップをチェックすることでもわかります。

重ねるハザードマップ:https://disaportal.gsi.go.jp/maps/?ll=35.371135,138.735352&z=5&base=pale&vs=c1j0l0u0t0h0z0

重ねるハザードマップを利用すると、洪水、土砂災害、高潮などの災害が発生しやすい土地を視覚的に把握できます。ピンポイントで災害リスクを確認できるので利用しない理由はありません。

地名もヒント

水害のリスクを知るうえで地名も大きなヒントになります。

先人は過去の災害の記録を地名として残しました。国土地理院のコラムに紹介されていた地名をいくつか参考として紹介します。

・川の合流点:

「アイ(落合など)」「エダ(江田など)」 

・水がたまりやすい土地:

「イケ(溜池など)」「カワチ(河内、川内など)」「クボ(大久保など)」「フクロ(袋田など)」

・かつて氾濫した土地や湿地:

「アクツ(阿久津など)」「アソ(阿蘇、麻生など)」「ウキ(浮間など)」「オダ(小田、織田など)」「カモ(加茂など)」「ソネ(曽根、大曽根など)」「ニタ(仁井田、仁多など)」「ヌタ(沼田、怒田など)」「フダ(札、布田など)」「ムタ(牟田、無田など)」「ワダ(和田、十和田など)」

参考:地名と水害 https://www.gsi.go.jp/CHIRIKYOUIKU/kawa_2-7.html

開発が進むにつれ、災害の記録が残る地名は縁起のいい地名に変えられ姿を消していきましたが、音として残っている場合もあるようです。たとえば、大阪の「梅田」は過去によく氾濫した旧淀川の湿地帯である「埋め田」が元々の地名でした。

家を建てるときの水害対策

水害対策をするうえで土地はとても重要な要素です。しかし、完璧に条件がそろった土地が見つかるとは限りませんし、先祖代々住みつづけてきた土地に家を建てる人もいます。どんな理由で名付けられたのか不明な、あまり縁起の良くない地名もあるので、地名もあくまで参考にしかなりません。

土地以外の水害対策ももちろんあります。ここからは家を建てるときにできる水害対策について紹介します。

盛土で高さをかせぐ

家を建てる前に、盛土をすることにより土地のかさ増しをします。しかし、これはどの土地でも可能な対策ではありませんし、可能な場合でも自治体の許可を得る必要があります。洪水対策になる反面、土砂が崩落するリスクが高まるというマイナス面があることにも注意が必要です。

基礎で高さをかせぐ

家の基礎を高くすることで水害に対策する方法です。これだけだと浸水のリスクはありますが、大きな被害を避けるという点では効果があります。ただ。規制の関係もあり極端に基礎を高くすることはできません。

防水効果の優れる外壁を選ぶ

防水効果の優れる外壁を採用して家を建てることで屋内への浸水を防ぐ方法です。玄関からの浸水は止水板を使うことで食い止めます。ただ、水位が上がると家が浮かびやすくなるため、その対策もとらなければなりません。

防水壁の導入

防水壁を導入して家を囲むことで浸水を防ぐ方法です。規制にかかりづらく、近隣の日照に与える影響もあまりありません。ただ、敷地内の日照は悪くなる可能性が高く、人や車が出入りするための開口部が必要なため、完全に浸水を防げないことにも注意が必要です。

電気設備の設置位置を工夫

これは水害対策というよりは、浸水してしまったときの対策といったほうがいいかもしれません。

たとえば、通常よりも高い位置に電源タップを設置することで浸水を避けられる可能性があります。エアコンや給湯器の室外機も少し高い位置に設置すれば浸水による故障を避けられるかもしれません。ブレーカーを1階と2階に分ければ1階が浸水しても2階の電気は使えます。

まとめ

梅雨から真夏、そして秋にかけては水害リスクが高まる時期です。水害から完全に家を守る対策はありませんが、土地選び、そして家を建てるときの工夫により被害を最小限に抑えることはできるでしょう。

そろそろ注文住宅で理想の住まいを実現したいという方は、ヘッジハウスにご相談ください。

お問い合わせは↓こちらまで。

PAGE TOP