ヘッジ構法の家は、間違いなく地震に強い家です。しかし、いくら建物が強くても、土地が軟弱だとその建物は傾いてしまうかもしれません。この記事では、家を建てる前段階に当たる「土地選び」の際に役立つ地盤に関する知識を紹介しています。そろそろマイホームの夢を実現したいとお考えの方は、ぜひ読んでみてください。
地震に強い土地・弱い土地は地盤調査の前にわかる
地震に強い土地は地盤が固く引き締まった土地であり、地震に弱い土地は地盤がやわらかく緩い土地です。
大雑把に言うと、地盤は標高が高くなるほど強固になります。海や川の周辺は弱く、丘陵地や台地は強い。このようなイメージです。
地震に強い土地と弱い土地は、ある程度ですが、地盤調査の前にわかります。軟弱地盤を見分ける方法は意外にたくさんあります。
地形から推測
地形的な特徴から軟弱な地盤を見分けることができます。「谷底低地」「三角州」「後背湿地」「湿地」などのエリアは、近隣よりも標高が低いため、水が流れ込みやすく地盤が軟弱になる傾向があります。台地、丘陵周辺の低い土地や川の周辺に軟弱地盤は多く存在します。
地名から推測
地名も軟弱な地盤を見極める重要なヒントです。水に関わる漢字が含まれている地名は、湿地など、水が豊富に存在していたエリアであることを暗示しています。「水」のほか、「谷」や「田」などの漢字が使われている地名や、「さんずい」の漢字が使われている地名も軟弱地盤かもしれません。しかし、地名はあくまでヒントです。以前とは名前が変わってしまっている場合もあります。水に関わる漢字が使われているからといって、その土地が確実に軟弱であるとは限りません。
古地図から推測
地域の古地図が手に入れられれば、その土地の昔の姿がある程度推測できます。今は市街地になっている場所でも、昔は川や池、湿地帯だった場所もあります。昔は海だった埋め立て地も軟弱地盤です。
地名が記されている古地図なら、先述した漢字から推測する方法も使えます。以前とは異なる地名の場合は、古地図から地盤の状態を推測できるかもしれません。
土地周辺を眺めて推測
土地周辺を見渡してみると、地盤の状態を暗示するヒントが見つかることがあります。
たとえば、道路が波打っていたり、亀裂が入っていたりする場合、そのエリアの地盤は軟弱な可能性があります。また、電柱や塀の傾き、亀裂も地盤の状態を推測する材料になります。
地盤調査は地震に強い家を建てるために欠かせません
ご紹介したように、地盤調査をしなくても「ある程度」は、家を建てようとしている土地の状態を推測できます。しかし、地震に強い家を建てるとなるとそうはいきません。地盤を調査し、構造計算をしないと本当に強い家は建てられません。
地盤調査の方法・スウェーデン式サウンディング試験
「スウェーデン式サウンディング試験」は、一般住宅の地盤調査の際に最も多く採用されている調査方法です。おもりを使って荷重をかけながら、ドリルの備えられた鉄製のロッドを地中に入れ、特定の地点に到達するのに要したおもりの重量、ドリルの回転数により、地盤の状況を調べます。スウェーデン式サウンディング試験の費用相場は、敷地面積にもよりますが10万円程度です。
地盤調査で軟弱地盤であることがわかったら
地盤調査の結果、家を建てようとしている土地の地盤が軟弱であることがわかったらどうしたらよいのでしょうか?
実は、軟弱な地盤だったからといってネガティブに考える必要はまったくありません。地盤が軟弱だった場合は、その地盤に合わせて基礎や家を設計するだけです。
もしも、地下水の水位が高く、地盤沈下の危険性がある場合は、土地を改良することで地震に強い家を建てられます。このような地盤でも、工事をすることで強さのある地盤に改良することが可能です。
造成地の地盤も注意が必要
山や丘を切り開いて作られた造成地にある土地は、日当たりも景色も良好なのでとても人気があります。しかし、「盛土(もりど)」で造成されている場合は注意が必要です。
「切土(きりど)」と呼ばれる土を切り崩して造成されたエリアは、地表よりも深い場所が地盤になるので、地盤は多くの場合、固く引き締まっています。
一方、盛土は人為的に土を盛った場所なので、締め固めが雑に行われていると地盤沈下が起こる可能性があります。
造成地によっては切土と盛土が混在している場合もあり、この境目に位置する土地では、家が傾いてしまう「不同沈下」という現象が発生しやすいので注意が必要です。
ヘッジ構法の家なら心配ありません
ヘッジ構法の家は、地盤調査を行い、その土地に必要な対策を施し、構造計算をして設計します。地盤は元から強ければ強いに越したことはありませんが、軟弱だったとしても、改良することで地震に強い家を建てられます。
地震に強い木造住宅をお探しの方は、お気軽にヘッジハウスまでご相談ください。
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